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2025.10.10
【ニュース】環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」の新規認定について (三光株式会社 潮見コンビナート)

持続可能な社会を担う人材を育成するためには、五感を使って環境への理解を深める体験活動が不可欠です。

このたび、環境教育等促進法に基づき、鳥取県知事が三光株式会社 潮見コンビナート(鳥取県境港市)を「体験の機会の場」として新たに認定しました。

今回の認定により、全国での「体験の機会の場」は36か所となりました。

■ 認定施設の概要

三光株式会社 潮見コンビナートでは、リサイクル施設、産業廃棄物処理施設、排熱利用陸上養殖施設などの工場見学を中心とした環境学習を実施しています。

見学を通じて、廃棄物の分別・再資源化の仕組みや、エネルギーの再利用・発電の取組を学ぶことができ、地域の児童・生徒や住民に対して、循環型社会や脱炭素社会への理解を深める機会を提供しています。

「体験の機会の場」として認定されたことで、より多くの人々が実際の現場で学び、「環境問題を自分ごととして考え、行動に移す力」を育むことが期待されています。

■ 認定施設の詳細

  • 名 称:三光株式会社 潮見コンビナート
  • 所在地:鳥取県境港市潮見町1番、鳥取県潮見町2-2
  • 申請者:三光株式会社 代表取締役 三輪 昌輝
  • 認定者:鳥取県知事
  • 事業内容:リサイクル施設、産廃処理施設、排熱利用陸上養殖施設等の見学を中心とした環境学習プログラムの実施

■ 企業紹介と特色

三光株式会社は1979年に設立。廃油取扱いから始まり、現在では廃棄物の収集運搬から中間処理までをワンストップで行う総合環境事業者として、企業や商業施設、病院など幅広い分野で事業を展開しています。

また、地域の子どもたちを対象とした出前授業や工場見学など、地域密着型の環境教育活動にも力を入れています。

2002年に操業を開始した潮見工場は、2024年に新焼却発電施設の稼働に伴い「潮見コンビナート」として再編。

複数の焼却炉による高効率処理とともに、廃棄物由来エネルギーを発電や陸上養殖に活用するなど、再エネ・創エネ型の事業モデルを推進しています。

同社は本年6月、島根県松江市の江島工場でも「体験の機会の場」認定を受けており、今回の潮見コンビナート認定により、2拠点で環境学習の場を提供する体制を整えました。

■ 「体験の機会の場」認定制度について

環境教育等促進法第20条に基づく制度で、民間の土地・建物の所有者等がその土地・建物を自然体験活動等の体験活動の場として提供する場合に、申請に基づき都道府県知事・指定都市等の認定を受けることができます。

認定に当たっては、安全確保や実施体制に関することなどが要件となっており、環境教育の質の高さを担保するとともに、安心して参加できる体験活動の機会の提供につながっています。

現在、本施設を含め全国36か所の場が認定を受けています。

また、認定された団体には、「体験の機会の場認定制度マーク」の使用が許諾されます。

■ 自治体職員の皆さまへ

廃棄物処理や資源循環に関する現場を学ぶ体験活動は、行政職員の政策立案・地域住民への啓発にも役立ちます。

本認定施設のような取組は、「廃棄物処理行政 × 環境教育 × 地域連携」の好例として、自治体の施設見学・研修等にも活用可能です。

詳細は環境省報道発表資料をご覧ください。


報道発表資料 環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」の新規認定について (三光株式会社 潮見コンビナート)