○ プラスチックリサイクル技術については、環境省において「脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」、NEDOにおいて「革新的プラスチック資源循環プロセス技術開発事業」が実施されており、多くの技術開発が行われている。
○ 環境省事業では、バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックを中心としたテーマが採択され、研究開発が進められている。
○ NEDO事業では、プラスチックサイクルのイメージ中、①高度選別では、AI、ロボットなどを利用し、複合プラや汚れプラからの自動選別技術、②材料リサイクル(マテリアルリサイクル)では、廃プラをもとの材料と同基準のプラに戻すのが難しいといった課題があり、劣化要因の解明や、それらに立脚した技術開発、③石油化学原料化(ケミカルリサイクル)では、既存の石油精製・石油化学設備を活用した、廃プラ分解し原料へ転換、④高効率エネルギー回収・利用では、燃焼によるエネルギーをより効率よく回収する技術が開発されている。
○ 自治体と企業の連携として、店頭回収等を利用した使用済みペットボトルからボトルへのリサイクル(ボトル to ボトル) が進められている。
○ 政策動向としては、令和元年5月に策定された「プラスチック資源循環戦略」の実現に向け検討会が設置され、「バイオプラスチック導入ロードマップ」の策定、中環境意見具申として「プラスチック資源循環施策のあり方について」が公開された。素材としてのプラスチックという観点からの資源循環に向け議論が進められている。