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2021.07.14
みどりの食料システム戦略

食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する「みどりの食料システム戦略」が農林水産省により策定されました。持続可能な食料システムの構築に向け、中長期的な観点から、調達、生産、加工・流通、消費の各段階の取組とカーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進していくこととし、2050年までに目指す姿や具体的な取組等について示されています。

食品廃棄物対策を中心とした廃棄物・資源循環の取組に関しては、以下のような取組が掲げられています。

①資材・エネルギー調達における脱輸入・脱炭素化・環境負荷軽減の推進

・地産地消型バイオガス発電施設等の導入

・バイオ液肥(バイオガス発電の副産物である消化液)の活用による地域資源循環の取組の推進

・堆肥の高品質化、ペレット化、堆肥を用いた新たな肥料の生産、広域流通の推進による循環利用システムの構築

・食品残渣・廃棄物、汚泥、端材を肥料化・飼料化・燃料化するリサイクル技術の開発

②ムリ・ムダのない持続可能な加工・流通システムの確立

・需給予測や精密出荷予測に基づくマッチングによる食品ロスの削減

・プラスチック製品の環境配慮設計の促進による使用量の削減、リサイクル率向上とその他のプラスチック資源循環の取組の促進

・食品リサイクル法に基づく食品廃棄物等の発生の抑制や飼料・肥料としてのリサイクルの促進

③環境にやさしい持続可能な消費の拡大や食育の推進

・ドギーバッグキャンペーン、スマート家電等を通じた食品ロス削減の推進

・冷蔵庫等家電データに基づく農産物・食品供給システムの構築

・環境にやさしい食品情報の充実や認証マークの推進

・食品ロスの削減のための取引慣行の適正化やフードバンクの活用等の食品ロスの発生を回避するサプライチェーンの構築

・食料・農林水産業による持続可能性の確保に向けた努力と工夫について、消費者の理解・行動変容等を促進するため、表示方法を含めた事業者の取組の可視化の推進や、持続可能な食を支える食育を推進

・多様化する消費者の価値観に対応したフードテックへの理解醸成

https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/index.html#sakutei