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2021.06.04
(5)エネルギー利用

余熱利用状況

ごみ焼却施設におけるエネルギー利用の状況をみると、令和元年度では全国の焼却施設1067施設のうち余熱利用が行われているのは約7割、発電が行われているのは4割弱となっています。

直近10年では発電(場内・場外)や場内蒸気利用の割合が高まり、全体の余熱利用ありの割合を底上げしている一方で、蒸気の場外利用や温水の利用はほぼ横這いで伸びていない状況と言えます。

(出典)環境省 日本の廃棄物処理令和元度版より作成(重複回答含む)


ごみ発電①

ごみ発電の売電先は、かつては大手電力会社に限られていましたが、電力システム改革の進展により、近年は様々な売電/電力利活用の選択肢があります。

令和元年度のエネルギー回収施設(発電を有する焼却施設)における売電先の割合は、約6割が新電力となり、大手電力会社は4割弱となっています。

エネルギー回収施設(焼却施設)における売電先の状況

注)環境省 一般廃棄物処理実態調査(令和元年度実績)(焼却施設整備状況)より売電先会社名回答有りのデータ(N=257)を集計
(大手電力と新電力の両方記載の場合は、非FIT分を新電力に売電しているものと想定)


ごみ発電②

令和元年度における全国のごみ焼却施設での総発電電力量は、9,981GWh/年であり、我が国全体の総発電量の1%程度を占めています。(参考)資源エネルギー庁電力調査統計

全国のごみ焼却施設の発電効率の平均は、令和元年度時点で13.74%となっており、過去10年間で、総発電電力量、発電効率ともに年々増加しています。

(出典)環境省 日本の廃棄物処理令和元年度版


あなたの市町村施設は?

全国市町村のごみ焼却施設の発電効率の状況について、施設規模に応じた分布を下図に示しました。(令和元年度実績)

あなたの市町村施設は市町村全体の分布のなかで、どのあたりに位置しているでしょうか?

(出典)環境省 一般廃棄物処理実態調査(令和元年度実績)より作成


ごみ発電③

令和元年度における全国のごみ焼却施設でのごみ量あたりの発電量上位施設をみると、東大阪都市清掃施設組合の第五工場が727kWh/トンであり最も多くなっています。

令和元年度と平成22年度を比較すると、上位10工場のごみ量当たり発電量は増加傾向にあります。

(出典)環境省 日本の廃棄物処理平成22年度版


(出典)環境省 日本の廃棄物処理令和元年度版


あなたの市町村施設は?

全国市町村のごみ焼却施設のごみ処理量当たりの発電電力量の状況について、施設規模に応じた分布を下図に示しました。(令和元年度実績)

あなたの市町村施設は市町村全体の分布のなかで、どのあたりに位置しているでしょうか?

(出典)環境省 一般廃棄物処理実態調査(令和元年度実績)より作成

(2021年6月4日更新)