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2021.06.05
(1)全国の状況

処理システム全体として見た場合のGHG排出状況を示します。

市町村の人口一人当たりのGHG排出量は平均で100~130kg-CO2/人程度となっており、計画収集人口規模で見た場合、人口規模が大きくなるにつれて排出量が低くなる傾向がうかがえます。

一人一日当たりのごみ排出量でみた場合には、ごみ排出量が大きくなるにつれて排出量が大きくなる傾向がうかがえます。


システム全体(収集運搬〜中間処理〜有効利⽤/残渣輸送〜最終処分)


収集運搬、中間処理等の処理工程ごとに見たCO2排出状況は以下のとおりです。

収集運搬

収集運搬工程では、主にガソリン、軽油等の収集運搬車両燃料使用に係るCO2排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が最も大きいのは軽油使用でごみ収集量に連動している一方、他の燃料は比較的バラつきがあり、自治体によって車種に幅があることがうかがえます。

都市規模別では小規模市町村でばらつきが大きくCO2排出量も高めとなっています。



中間処理(焼却)

中間処理工程(焼却処理)では、主にごみ由来、施設内燃料使用、受電・送電、及び残渣輸送に係るCO2排出量を計上しています。

ごみ由来(プラ焼却等)のCO2排出量の割合が最も大きく、受電に伴う分と併せて処理量に連動して発生していますが、一定の処理量以上の市町村では廃棄物発電による送電分の影響が大きくなっています。

都市規模別では、小規模市町村でばらつきが大きくCO2排出量も高めとなっています。

中間処理(粗大)

中間処理工程(粗大ごみ処理)では、主に施設での燃料、電気の使用と、残渣輸送に伴う燃料消費に係るCO2排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が最も大きいのは施設の電気使用によるもので、ごみ処理量にほぼ連動している一方、燃料使用は比較的ばらつきがあり、自治体によって使用状況に幅があることがうかがえます。

残渣輸送も市町村によってややばらつきがあり、輸送先との距離などが影響していることが考えられます。

中間処理(資源化等)

中間処理工程(資源化等)では、主に施設での燃料、電気の使用、残渣輸送に伴う燃料消費のほか、堆肥化に係るごみの分解に伴うCH4,N2O排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が大きいのは施設の電気及び燃料使用によるもので、ごみ収集量に概ね連動している一方、残渣輸送は市町村によってややばらつきがあり、輸送先との距離などが影響していることが考えられます。

堆肥化に係るごみの分解に伴う排出量も、比較的処理量当たりのCO2排出量が大きく、処理量に連動して発生しています。

中間処理(ごみ燃料化)

中間処理工程(ごみ燃料化)では、主に施設での燃料、電気の使用、及び残渣輸送に伴う燃料消費に伴う排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が大きいのは施設の電気及び燃料使用によるもので、ごみ収集量に概ね連動している一方、残渣輸送はごく微量となっています。

ごみ燃料化に係るCO2排出量としては、燃料供給先でのCO2排出量削減効果(化石燃料代替)がありますが、ここでは算入していません。

し尿処理

し尿処理工程では、主に施設での燃料、電気の使用と、残渣輸送に伴う燃料消費に加えて、し尿由来のCH4,N2O排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が最も大きいのは施設の電気使用によるもので、ごみ処理量にほぼ連動している一方、燃料使用は比較的ばらつきがあり、自治体によって使用状況に幅があることがうかがえます。

残渣輸送も市町村によってややばらつきがあり、輸送先との距離などが影響していることが考えられます。

し尿由来のCH4,N2Oは、処理方式によって採用した係数が異なるため3つの群に分かれていますが、いずれも処理量に連動して発生しています。

最終処分

最終処分工程では、主に施設での燃料、電気の使用と、埋立作業に伴う燃料消費に係るCO2排出量を計上しています。

排出量全体への寄与が最も大きいのは施設の電気使用によるもので、続いて施設での燃料使用、埋立作業に伴う燃料消費となっています。

最終処分工程では、埋立ごみからのCH4の発生や、当年度に埋立がない施設でも浸出水処理施設等の稼働があるといった特徴があり、これらを含めて計上していくためには、埋立ごみの性状や稼働年数等に応じたCO2排出量の算定を考えていく必要があります。



出典)「平成30年度、令和元年度廃棄物処理システムにおける脱炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書」等