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2021.03.24
ベルリン市 BSR社 (官民連携/欧州型)

類型1 ―公営(公社)型―


特徴

  • BSR社はドイツのベルリン市(Berlin)の都市清掃公社であり、株式の100%をベルリン市が保有している。1992年の東西ドイツ統一後、西ベルリン市と東ベルリン市の清掃公社が合併し、1994年に現在の会社形態に移行している。
  • 現在、BSR社とベルリン市は15年間の長期ごみ供給契約を締結しており、以前と比較して、より長期的な視点で投資・設備改善ができる状況となったことは大きなメリットでないかと考えられる。2015年には同市と法人契約(Corporate Contract)を締結し、15年間、同社が同市に194.5 百ユーロ(約233億円)を支払う代わりに、同市から市内ごみ収集業務を15年間委託される契約である。また、同社がごみ処理手数料の徴収を実施している。従業員数は、単独で5,323人、連結で5,762人である。
  • ベルリン市から委託されている主な役務は、同市内のごみ収集、道路清掃・除雪作業、最終処分場の運営、ごみ中継施設の運営および、廃棄物発電設備の運転とメンテナンスである。保有している最終埋立処分場は4施設であり、ごみ中継施設は5施設、廃棄物発電施設は1施設で、同施設には5炉の焼却炉があり、ルーレーベン(Ruhleben)に位置する。業務対象エリアは892km2であり、対象住民は3.5百万人である。
  • 同社は、非営利企業であり、得られた純利益は新規技術への投資、ごみ処理手数料の低減等に利用される。
  • 歳入は、単独で535百万ユーロ(約642億円)、連結で604百万ユーロ(約725億円)である。内ごみ処理事業は295百万ユーロ(約354億円)、道路清掃事業は230百万ユーロ(約276億円)。



出典)令和元年度廃棄物処理システムにおける低炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書