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2021.03.24
千葉県市川市(収集運搬効率化)

収集運搬業務の効率化に係る参考事例として、環境省調査業務報告書から引用します。

特徴

  • 千葉県市川市では、家庭ごみ収集の効率化、迅速化及び市民サービスの向上を目的に、平成 29 年 4 月から、ごみの収集運搬を市川市清掃業協同組合に委託し、収集車両の一括管理やコールセンターを設置している。収集車両の一括管理にあたっては、全ごみ収集車にタブレット型 GPS 端末を搭載し、収集ルート軌跡や収集状況、車両の位置がリアルタイムで確認できるようにしている。
  • 市として、「市民の利便性向上」、「行政事務の効率化」、「地域経済の活性化」などの分野において、ICT の積極的な活用を検討していたところ、普及率の高いコミュニケーションツールの一つである LINE を利用し、高度な情報通信技術を活用して社会的課題を解決し、地域の活性化及び市民サービスの向上に寄与するため若手職員中心のプロジェクト・チームを設置し、そのサービスの 1 つとして、インターネット(Web・LINE)による粗大ごみ受付をスタートさせた。


収集車両一括管理システム

  • 組合の収集車にタブレット端末(GPS や画像撮影に利用、通話機能無し、収集済み集積所の記録)を搭載。
  • GPS により、3 秒に一回軌跡データを送信し、ルートと時刻を集計。市民からの収集状況問い合わせに具体的に回答。
  • ③収集会社からの問い合わせ対応時に、画像(タブレット端末で撮影)で状況が容易に把握でき、確実な指示を実施。(市の職員が現地に行く必要がなく、効率化の一環に)

粗大ごみ受付システム

  • 大型ごみのWeb・LINEによる24時間受付(大型連休・年末年始除く)
  • LINE受付アカウントの運用とLINE Payによるオンライン決済


導入効果

  • 収集車両一括管理システムについて、市民からの苦情・問合せに対し、組合から現場周辺車両へ連絡し、収集の応援や市民対応の指示が迅速にでき、収集車相互の協力で収集効率を高め市民サービス向上。収集車の位置情報及び収集履歴をリアルタイムで把握できるので、市民の方からの収集状況の問い合わせについて市民の方を待たせることなく即座に回答。
  • 粗大ごみ受付システムについて、利便性向上との声多数。インターネット受付の割合が増える分、電話受付件数減少。

参考:市川市資料より作成


出典)令和元年度一般廃棄物収集運搬ルート最適化に係る先進的事例調査業務報告書(令和2年3月 東京エコサービス㈱)