環境省は、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた優れた取り組みを表彰する「プラスマ・アワード2026」の受賞者を決定し、2026年2月4日に環境省内で表彰式を開催しました。これは、環境省が「プラスチック・スマート」キャンペーンの一環として実施しているもので、企業・自治体・団体等の先進的・効果的な取組を全国に広く発信し、さらなる活動の創出と浸透を図ることを目的としています。
「プラスマ・アワード」は、海洋プラスチックごみ削減や資源循環に資する優良な取組を表彰し、環境省ウェブサイトやシンポジウム等で紹介する取り組みです。企業や自治体、団体が応募した活動の中から、海洋プラスチック対策の具体性、波及効果、持続可能性などを評価し、5つのカテゴリーごとに表彰が行われています。
以下のような部門・取組内容で金賞・銀賞受賞者が決定しました。自治体における住民参加型の教育施策や企業・団体との連携事例など、自治体施策にも参考になる取り組みが多く表彰されています。
出光興産株式会社、宗像市
取組名:宗像市・出光興産協働 宗像市ビーチクリーン&海洋プラ再生
概要:
宗像市と企業が協働し、海岸清掃で回収した海洋プラスチックを油化処理することで、海洋ごみ削減と資源循環の両立を目指す取組。自治体×企業連携による回収後処理モデルとして注目される。
ヤマハ発動機株式会社、日本発条株式会社、公益財団法人かながわ海岸美化財団
取組名:海ごみ収集機の開発
概要:
ビーチクリーンでは回収が難しいマイクロプラスチックの回収に資する機器を開発。技術による回収高度化の好例。
度会町
取組名:「資源ごみ分別マイスター制度」
概要:
小学3年生を対象とした分別教育を実施し、子どもを起点に家庭・地域全体の分別意識と行動変容を促進。自治体の分別施策と環境教育を結び付けた先進事例。
静岡市、株式会社BANDAI SPIRITS
取組名:体験型授業パッケージの無償提供による海洋プラスチックごみゼロエミッション
概要:
海洋プラスチックを原料としたプラモデルを活用し、全国で授業パッケージを展開。自治体と企業が連携した教育コンテンツの横展開モデル。
山陽学園中学校・高等学校地歴部
取組名:市民は海洋ごみ問題の解決者!
概要:
アプリを活用した散乱ごみ調査を市民と協働で実施。シチズンサイエンスによる地域参加型対策が評価。
株式会社LIXIL
取組名:循環型素材「レビア」
概要:
複合プラスチックを含む多様な廃プラスチックと廃木材を融合した新素材を開発。再資源化困難物の活用という点で自治体処理課題とも親和性が高い。
PHI株式会社
取組名:使用済朝顔プラスチック鉢からできたJAPAN BLUE 熊野筆
概要:
学校で使用されたプラスチック鉢を回収し、伝統工芸品へ再生。環境教育×地域資源循環×文化振興を組み合わせた事例。
ミズノ株式会社
取組名:生分解性人工芝および充填材の開発
概要:
海洋流出時にも分解するバイオマス100%素材を採用。マイクロプラスチック対策として公共施設利用も想定可能。
株式会社Field Alliance
取組名:プラスチック包装のないおしぼり「SAWANNA」
概要:
未包装おしぼり供給機により、使い捨てプラスチックと廃棄物の削減を実現。公共施設・イベントでの導入余地が高い取組。
プラスチックごみ対策は広範な主体の協働で進める必要があります。今回のアワード受賞事例を自自治体の施策検討の参考として、次年度以降の計画・事業設計にぜひご活用ください。
詳しい内容は環境省報道発表資料をご覧ください。
報道発表資料 プラスマ・アワード2026の表彰について