waste resource energy circulation living
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2021.03.24
福岡県大木町(地域への価値創出)

特徴

住民との協働により、生ごみ・し尿・浄化槽汚泥を地域の中でエネルギーや肥料として循環利用

  • バイオガスを回収し、コジェネ発電(電気と温水の供給)を実施
  • 発酵後の消化液を液肥として、町内の農地で利用
  • 浄化槽汚泥の上澄み水を、再生利用

バイオマスセンターと農産物直売所・地産地消レストランを備えた道の駅からなるおおき循環センター「くるるん」を循環のまちづくりの拠点施設として、町の中心部に建設

全国で2番目にゼロ・ウェイスト宣言(大木町もったいない宣言)を公表

  • 製品プラから油を生成し、公共施設等地域で活用
  • 紙おむつから再生パルプを生成し、アスベストの代替品となる外壁材に利用

自治体の政策方針、背景

隣接市に委託していた焼却ごみ処理委託費用がまちの財政を圧迫していたこと、ロンドン条約によるし尿・浄化槽汚泥の海洋投棄禁止をきっかけに、生ごみ・し尿の循環利用を検討

施設概要

処理施設 おおき循環センターくるるん

処理能力 41.4t/日

バイオマスの種類 家庭系・事業系生ごみ、し尿・浄化槽汚泥

資源化方式 メタン発酵(中温湿式)

生成物・利用先

生成物 電気

生成量(2019(R1)年度実績) 263 MWh/年

利用(供給)先 施設内利用


生成物 熱(蒸気・温水)

生成量(2019(R1)年度実績) 4,375MJ/日

利用(供給)先 施設内利用


生成物 液肥

生成量(2019(R1)年度実績) 5,642t/年

利用(供給)先 地元農家

事業効果

CO2 73%削減

ごみ処理費用 年間平均削減額:27,014千円(H19~R1)

今後の拡大策

  • ごみの再資源化を進め、ごみの焼却や埋立処分をしない町を目指す
  • 南筑後地域におけるプラスチックの総合リサイクル


引用・参考資料

  • 令和元年度中小廃棄物処理施設における廃棄物エネルギー回収方策等に係る検討調査委託業務第3回検討会資料
  • 令和元年度廃棄物処理システムにおける低炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書
  • 中央環境審議会循環型社会部会(第32回)資料