2021.03.31
香川県三豊市(地域への価値創出)
特徴
- トンネルコンポスト方式(密閉発酵槽「バイオトンネル」で微生物の発酵作用が最も活発になる好気的な環境を制御し、発酵する際の熱と通気を利用して乾燥処理を行う方式)で、「燃やさない」「排水がでない」「臭気がでない」処理を実践
- 生ごみや紙・プラスチック等が混在したごみを処理できるため、ごみの分別方法は導入前後で変わらず、市民のごみ分別の負担を増やさない
- 施設の設置運営を民間委託することによる行政のコスト削減
- 市や地域住民との協定締結、生産物である固形燃料の〝出口〟確保など、入念に地域での調整を実施
自治体の政策方針、背景
ごみ処理施設新設の際「ごみはすべて資源である」という考えを原点にごみを処理するという視点ではなく、新しい産業と雇用機会の創出という視点を持ち、脱焼却システムについて検討、ごみの資源化を推進
施設概要
施設 バイオマス資源化センターみとよ
処理能力 43.3t/日
対象ごみ 可燃ごみ(家庭系・事業系)、剪定枝
処理方式 トンネルコンポスト方式
生成物・利用先
生成物 固形燃料用原料
生成量 4,860t/年
利用(供給)先 固形燃料製造工場、製紙工場
事業効果
リサイクル率 34.7%(H26)→62.3%(H29)
CO2削減 9,353t/年(H29実績値)
今後の拡大策
- 固形燃料の地域内温熱利用
- 10万人規模の都市ごとに固形燃料を生産し、1ヶ所に持ち寄って発電利用するなど、エネルギーの地産地消
引用・参考資料
- 令和元年度廃棄物処理システムにおける低炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書
- 平成30年度廃棄物エネルギーの地域での利活用促進に関する説明会資料
- 令和元年度廃棄物の排出抑制等に資するバイオマスの有効活用事例調査事業報告書事例集一覧
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