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2021.03.24
ミラノ市 A2A社 (官民連携/欧州型)

類型4 ―官民出資型―


特徴

  • A2A社はイタリア4番目のユーティリティ企業(Utility Company)。元々はミラノ市(Milan)とブレシア市(Bresia)のユーティリティ供給を担当する会社だったが、その後北イタリアへ事業を拡大。株式の55%は地方自治体(ブレシア市27.5%、ミラノ市27.5%)が保有。
  • イタリアでは、以前は公共によるごみ収集等の各種サービス提供が一般的だったが、今から20年程前(2000年頃)からイタリア全土にてユーティリティ企業の合併連衡が起こり、同社のような大きなユーティリティ企業が複数設立され、現在に至っている。
  • A2A社はエネルギー・水処理・送電・廃棄物の4部門を有し、ベルガモ市(Bergamo)、ミラノ市、ブレシア市では地域暖房も実施。送電事業は中圧送電網にて実施。
  • A2A Ambiente社が主に廃棄物の収集・処理(最終処分を含む。その他発電・熱供給・道路清掃含む)を担当。2018年現在、廃棄物発電設備を8施設、MBTを9施設、Mechanical Recovery Plantを 17施設を保有。
  • 同社はミラノ市にごみ収集車管理システムを導入し、ごみ収集経路の最適化に貢献。
  • 総売上は、約4,900百万ユーロ(約5,880億円)。電力供給量は16億kWh、熱供給量は13億kWh。



出典)令和元年度廃棄物処理システムにおける低炭素・省CO2対策普及促進方策検討調査及び実現可能性調査委託業務報告書